とにかくやってみようと始めたら20年も続いていました
はじまりは生涯学習のサークル
主宰する木村さんは25年ほど前、当時住んでいた厚真町の生涯学習のサークルで陶芸を始めました。それから数年後、近所の方に頼まれたことで陶芸を教えるようになり、約20年経ちます。
自信はなかったがとりあえずやってみよう
「自宅の庭に置いてた窯をたまたま見たご近所さんからぜひ教えてほしいと頼まれたのがきっかけ。とりあえずワークショップをやってみようということで近所の公民館に興味のある人たちを集めて。告知は回覧版で、道具は百均で買い揃えてというすべて手作りのワークショップでした。」
自身がそうであるように、興味を持ってやってみたいという人の気持ちがよくわかったという木村さん。最初は教えるのが自分でよいのだろうかと思ったそうです。
「頼まれたり誘ってもらったらとりあえずハイと返事するようにしているんです。ワークショップもリクエストで毎月一回のペースで続けるようになり、すぐに付き合いのある園芸屋さんからお店の空いているスペースを使わないかとお誘いを受けて教室をスタートしました。」
継続の秘訣と様々な参加者さん
先生と生徒というよりは、自分が好きでやっていることに興味を持ってくれた人と一緒に上達を目指しているとのこと。それが自身に合っていたそうです。そして初めての参加者さんがアウェイ感を感じぬよ う、他の参加者さんを紹介するなど打ち解けるきっかけづくりを意識的にするそうです。
「20年近く通っている方、子育て中で時間の空いた時だけ参加する方など様々で。お仕事を退職された男性は始めは一人では参加しにくいとご夫婦でいらっしゃいましたが今では一人で参加されています。皆で作品展を開いた時には学校祭みたいだと話していました。仕事とはちがう楽しさがあったのかもしれません。」
人と一緒に何かすることの良さ
「コロナ禍でなかなか集まれなかった時期もありましたが、再開した時には参加者さんから『集まれるっていいね』、『一人だと人と話すことがなかったから良かった』と言ってもらって、人と会うことの良さを再認識しました。そして、共通の話題があると人と人の距離は近くなる、誰かといることで自分ももっと上手くなろうと思えるんですね。」
始めの頃は自分でよいのだろうかと思ったがとりあえずやってみようとスタートした教室、今後も成り行きに任せて続けていくそうです。皆さんも陶芸のことが少しでも気になったら、とりあえず体験してみてはいかがでしょう。成り行きに任せたら思わぬ楽しさや仲間と出会えるかもしれませんね。
地域情報マガジン「むしゃなび」さん掲載インタビュー記事も併せてご参照ください。
この記事はLOLLUBAS2023(冊子版)に掲載された内容です。