おおたき新聞くらぶ 特集記事

大雪災害をきっかけに地域のフリーペーパーを発行するおおたき新聞くらぶ

活動を通じコミュニティづくり

大滝区を中心に地域のニュースを発信する「おおたき新聞くらぶ」のメンバーお二人にお話をうかがいました。

川田さん(写真左):
「たきしんくらぶ(おおたき新聞くらぶ)のきっかけは2018年3月の大雪災害でした。その頃は転出者の増加など、大滝にとって暗い話題が続いていて、3月に大雪で停電が発生。こういう出来事を教訓としなければと思い4月に『大滝を語る集い』を仲間たちに呼びかけて開いたんです」

大滝のことや災害の備え等を話し合う中で出たのが、情報共有の重要性でした。当時の校長先生がフリーペーパーで情報発信してはどうかというアイディアを出し、5月には有志で立ち上げ、7月号より発行がスタート。
大雪災害を振り返るアンケートを新聞で実施、500戸配布したうちの100戸から回答があり、この地域には顔が見える関係性づくりと、停電に備えた情報共有(ラジオも含め)が必要だと実感しました。

川田さん:
「数年前はネットを見ても大滝のことはあまり出てこなかったのですが、自分たちで発信していこうという住民も増えてきました。新聞づくりやイベント開催を通して地域の人たちがつながることで、田舎も楽しいと感じてほしいなと思っています。大滝に転入してきた人を歓迎するオール大滝新人歓迎会も、そういうきっかけでやりました」

防災を意識したネットワーク

代表の山城さんは川田さんの熱意にひかれて活動に参加するようになりました。

山城さん(写真右):
「大雪災害のことは自分の中でも引っかかっていました。役所(大滝総合支所)の人たちも人手が足りず、大変なのはよく分かっていた。自分たちは自分たちで、活動を通してネットワークを作って助け合っていこうと思っています。緊急時にはハザードマップだけじゃ足りなくて、自助互助が大事」
今後は、人と人をつなぎハッピーなことを発信する「OMUSUBIプロジェクト」を本格始動していくそうです。

山城さん:
「活動を通して、子どもたちが故郷を誇りに思えるように。子どもたちがこの先、住む地域を大切に思えるようになればと願います」

おおたき新聞くらぶや大滝に興味があるという方はお気軽にご連絡ください。イベント参加だけでもOKです。

この記事はLOLLUBAS2020(冊子版)に掲載された内容です。