水車・アヤメ川自然公園を育てる市民の会 特集記事

地域の自然の貴重な宝物としてたくさんの人に足を運んでほしい

立ち上げ3年目で60名の会員

水車・アヤメ川自然公園を育てる市民の会は2021年に、水車・アヤメ川自然公園の魅力を高め、広く知ってもらい利用してもらおうと結成されました。3年目になる現在は60名を超える会員を抱え、地域の人々に足を運ぶきっかけにしようと様々な工夫を凝らし活動に取り組んでいます。

水車・アヤメ川自然公園とは

水車・アヤメ川自然公園は水車アヤメ川沿い(末永町、竹原町)の4つのエリアからなる公園を指します。下流から順に、散策の森、水車の森、水神の森、駒場の森と分けられます。

公園になる前のアヤメ川は自然の雑木林でしたが、約50年前から河川改修工事が始まります。これに対し自然のままに残してほしいと願う市民有志による「自然公園を作る会」が市に対し要望を出し、それに沿う形で今の自然公園に整備されました。最も下流の散策の森を流れる水路が三面コンクリート張りになっているのは河川改修計画が途中で中止になったことの名残だそうです。

より多くの人たちに知ってもらう、関わってもらう工夫

会のユニークなポイントが2つあります。一つ目は会員以外も参加できるイベントが多く開催されていること。季節ごとの観察会や草刈りに音楽会など様々なイベントがあり、それが公園に足を運ぶきっかけになっているという方も少なくなく、今の会員の多くがイベントきっかけで関わるようになっているそうです。

「関わり方は人それぞれでOKです。年代も大人だけでなく親子でも参加できるような企画も用意しています。春の観察会では緑丘高校の生徒さんが参加して、研究発表も行われました。」

ユニークな運営体制

二つ目は共同代表制で運営されていることで、各イベントは共同代表が手分けして企画しているそうです。現在7名の共同代表がおり、それぞれに得意とする分野があることでバラエティに富んだイベントが企画され、また誰か一人に負担がかかるということにならないようにもなっています。

2023年は開園40周年

「今年で開園40周年になります。開園当時は開園式典が実施されたので、40周年でも何か、より多くの人がこの公園を知り、足を運ぶきっかけになるような企画を考えています。その一つとしてフォトコンテストを予定しています。また、今後は公園の森のどんぐりから発芽した苗を育てて植樹をしたり、他の団体との交流や協働も考えています。」

水車・アヤメ川自然公園を育てる市民の会ではより多くの人に活動を知ってもらえるようSNSでの情報発信を行っています。ぜひ一度、会のfacebookを覗いてみてはいかがでしょう。

この記事はLOLLUBAS2023(冊子版)に掲載された内容です。